日本ガーディアン・エンジェルスのご紹介    by nakami

   20世紀末、日本でもボランティアブームが巻き起こりましたが少年犯罪の多発にともない、ついにボランティアの義務化が叫ばれるようになった昨今です。実は今から10数年前、私も単身渡米し、ボランティア大国アメリカの実状を取材したことがあります。
    ボランティアには、大きく分ければ、スポーツイベントや国体、あるいはオリンピック、国際会議などの裏方に参加する事務作業レベルのものと、ゴミ拾いを中心としたクリーン作戦や自警団、消防活動などの日常の地域貢献活動の2種類があります。
    そのとき私が体験取材をさせていただいたのが犯罪の撲滅という、まさに銃社会の中で体を張ったボランティアを行なっていたサンフランシスコとニューヨークのガーディアン・エンジェルスでした。10代、20代の若者が荒れ狂う犯罪都市の中で、いかにチームワークや知恵を屈指しながら日々の活動を行なっているかを目の当たりにした私は素朴に感動しつつも、まあ日本は当分大丈夫だろうな、とタカをくくっていたものです。ところが、10年が経過して、この間の成人式の例を出すまでもなく、今や日本全体が犯罪国家としての惨状を呈しているといっても過言ではありません。
    今日メッセージを下さった小田啓二氏は、ニューヨーク本部長を務めたあと、95年の神戸の大震災に際して救援活動を行なうために来日し、その後、日本の現状を予測していたかのように、たった一人で日本ガーディアン・エンジェルスの活動をはじめた人物です。ガーディアン・エンジェルスの活動については今後、私も小説化して発表したいと考えておりますが、まずはその小田啓二氏からガーディアン・エンジェルスの活動理念についてお話をしていただきましょう。
 
 

   
「中見利男の未来予想図」をご覧の皆様こんにちわ。

    「ガーディアン・エンジェルス」は、1979年に、当時危険であったニューヨークの地下鉄をパトロールし始めた13人の若者で結成された犯罪防止ボランティアです。日本では、1995年その東京支部として発足、1999年には特定非営利活動法人に認証されて、「日本ガーディアン・エンジェルス」として犯罪防止活動をしています。活動の主軸となる安全パトロールは、今ではGA日本(池袋、新宿、渋谷、六本木、吉祥寺)GA関西(大阪、東大阪、神戸、和歌山)GA広島(広島、海田)GA仙台が、定期的に実施しています。昨今の犯罪の凶悪粗暴、低年齢化によりパトロールの要請が全国から寄せられていますので、地域住民との連携で今後パトロールチームは増えていくでしょう。
    私達は「見て見ぬふりをしない」をモットーに、犯罪を犯さない人づくり、街づくりのため青少年の健全育成にも力を入れています。例えば、「キッズ・インターネット・スクール」では、インターネット上のモラルを楽しく親子に教えたり、小学校に出向いて児童に危機管理の方法を指導することやPTAの方々と校区内の安全マップを作成し全校生徒に配布しています。
    また昨年は、「小さな犯罪でも見逃さないことが犯罪防止に役立つ」という犯罪予防理論(ブロークン・ウインドウズ・セオリー)を渋谷地域での落書き消しで実践しました。今ではこの地域からは落書きがなくなり、この運動をどんどん拡げたいと住民が協議会を発足させるまでになりました。
    「ガーディアン・エンジェル」とは、『守護天使』という意味です。この天使は人の願い事をかなえるために、そっと後押しをして応援してくれるそうです。
    私達は、安全な暮らしを望んでいる方々を後押しする「ガーディアン・エンジェル」でありたいと思います。相手を思いやるコミュニケーションを手段として、いつでも人や街を気にしていることを知らせています。こんな小さな活動を地味に継続することが、都会の無関心が呼び込む犯罪を少しでも減らせることと心から信じています。
 
                                 特定非営利活動法人
日本ガーディアン・エンジェルス
理 事 長    小田  啓二
 
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